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処女監禁の一のレビュー・感想・評価

処女監禁(1977年製作の映画)
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キカイダー/イナズマンの特撮俳優・伴直弥による、なんつーことない変態男のストーキング・拉致監禁ポルノ。話は単純だが中々良いシーンもある。かつてアーチェリーの選手だったらしい伴が、三崎奈美の交際相手(妻子持ち)の住む団地に向かって、エアで弓を引きながら「死ねー!死ねー!」と叫ぶ場面は、オイ変態コラの一言では済まない切実さがあったし、いよいよ愛する三崎を拉致してなにをするかと思えば、書割の日本アルプスの前で室内空想新婚キャンプを始めて加山雄三よろしく「ぼかぁ幸せだなぁ」と満足げな顔で記念撮影。気持ち悪いなぁ。『多羅尾伴内』ではステージ上で真っ二つにされるアイドル歌手を演じていた三崎奈美さんやっぱりキュート。ラスト、おそらくゲリラ撮影だと思われるが、部屋を脱出して半裸で路上を堂々歩く姿は凛々しさも湛えていた。彼女が脱出を決意する場面で、北国の時化た海の映像がインサートされるのも若干常軌を逸していて良かった。
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