鍋レモン

ウンギョ 青い蜜の鍋レモンのレビュー・感想・評価

ウンギョ 青い蜜(2012年製作の映画)
2.9
⚪概要とあらすじ
貪るように互いを求め合う、三人の嫉妬と欲望を描いた愛のドラマ。

文壇から尊敬されている70代の詩人、イ・ジョギョ(パク・ヘイル)と彼の天才的な才能に嫉妬した30代の弟子ソ・ジウ(キム・ムヨル)の間に、初々しい若さと不思議な色気を持つ17歳の女子高生ウンギョ(キム・ゴウン)が現れる。 彼女はイ・ジョギョには欲望の、ソ・ジウには劣等感の種となっていくが...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“ウンギョに出会ってから僕の世界は崩れた”

「だから私にとって鉛筆とは涙なのだ」

⚪感想
ラブストーリーというよりは人間ドラマのような作品。

詩的な部分がありつつ、嫉妬や欲望、名誉でちょっとドロっとした感じが良かった。

かなりゆったりした作品で長く感じる。

好きな雰囲気の作品ではあるけど少し物足りない。

残念だったのはイ・ジョンギョを演じるパク・ヘイルが若い頃も演じるからか特殊メイクによって老人を演じていたこと。観ていてかなり違和感を終始抱くし、どう見ても俳優さんの年齢。その年齢にふさわしい人とそうでない人が演じると身振り手振りやセリフがなんか違う。演技力でカバーする人もいるけども。
そのせいか女子高生と老人の危うさみたいなのは全く感じとれなかった。

あとモザイクが雑。肌色のまるで囲っとけばいいだろみたいな。作品によっては股間ギリギリまでモザイクをつけないとかあるけれど、今作のモザイクは主張が激しすぎて無理。
わざわざキム・ゴウンがあれだけ体を張っているのにあんなにモザイクが雑だとそのシーンの必要性を感じられない。韓国だとモザイクつけないのかな?

ソ・ジウが稀にみる嫌いな登場人物過ぎて、はやく痛い目みないかなと思った。基本何してもウザい。

ヴンギョを演じたキム・ゴウン。共演した男性俳優さんのファンからはブスだと言われることが多いけど私は好きだった。無自覚小悪魔的な役どころでめちゃくちゃ可愛いなと思った。
『トッケビ』のヒロインもキム・ゴウンが演じていてめちゃくちゃ可愛い。等身大の女子高生感も凄くいい。



⚪以下ネタバレ



師匠と弟子として上手く過ごしていたらしい2人。そこにウンギョが登場したことで狂っていく。ソはウンギョに欲望を抱き、イはウンギョに嫉妬する。

ウンギョが母にぶたれ濡れて帰ってきた時にソが泊めてあげたのが良かった。ウンギョが強引だったけど。
その後の食事とか「マジ」を「ありがたい」と言う意味だと信じ込んでいるソが笑える。
ペナタトゥー可愛い。

イはソに構ってもらえるウンギョに嫉妬していく。鏡を吹っ飛ばしたのクソクソのクソ。
ソはパンを食べないはずなのにウンギョの作ったサンドウィッチは食べるってなった時の不機嫌そうな顔。
ウンギョを家に呼び出して揉み合いになって名札のピンでウンギョが怪我をするのが可哀想だった。

ソはウンギョの詩を書いていたけれど、それをイが見つけそのまま雑誌に自分の名で投稿してしまう。それは文学賞をもらうことに。更にはイの売れている『心臓』という作品が実はソが書いたものだった。

ソに実はあれは私が書いた作品なんだと言って欲しくてたまらなかった。最後の最後にウンギョが気づけ、そのことをソがしれたのも良かった。

ソが車を細工し、イはそれを回避したけれど、次は焦りすぎて自業自得で死んだのが嬉しい。笑った。

イとウンギョがセックスをしている所を悲しそうに見つめるソが印象的。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
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