アメリカのレビュー投稿サイトで満足度 ９９％なんて書かれてましたけど、うん、なるほど納得。観て本当に良かった。
アメリカのヒューマンドラマお決まりの 友情とか愛とかセリフで連発することもなく、この作品は実にあっさり。パキパキとした日常の動作、仕事ぶりも気持ちよく、主人公のさばさばし た性格も手伝って、全体のトーンはスッキリしています。しかしその下には深く暗い闇が横たわっているのだけれど。
要保護児童の短期入所施設を舞台に心に 傷を持つ少年少女と職員との交流を描いた作品。日本も保護される児童の半数が虐待が理由。米国でもしかり…背景にあるドラマは深い。
ラストシーンがたまりません。実に上手 いと思いました。
重たいテーマの中で見出せるただ一つの 希望をああいう映像で表現するとは。心憎いですね。クサい名言なんぞ使わず、あの太陽の光と躍動感で命の輝きを描き切っています。
繰り返される残虐な出来事、貧困の連鎖 など現代の社会問題の渦中にいる若者たち。それでも、とにかく走り出す…今を精一杯生きることの象徴としての疾走。
カッコイイ！やられました～
