インターステラー観に行くならこの映画の方が何倍も勧められます。2014年のベスト3本。ポスターは書体も細めだし今風のデザインなのでオシャレ風ではあるのですが、ところがどっこい内容は素晴らしい。今まで色んな映画を観ましたが、なんとも言えないニュアンスと雰囲気を持ち合わせてるのが第1印象でした。主人公の女の子が最初の方にぼそっと言う言葉で正直結末は読めたのですが、ストーリーの進め方も観やすいですし描き方が実に丁寧で等身大の人物を写すのが非常に上手かったです。また人が生きていく上で「コミュニケーション」と「愛」ていうのは最大の問題であると思うのですが、どちらも蔑ろにせずどちらも肯定も否定もせず描いていた点は素晴らしかった。
傷ついたひとを癒すのは愛する者でもなく愛してくれる人でもなく、同じ傷を持った人でしか分かち合えない。まさに「人」とは何かを絶妙に訴えかけてくる映画らしい映画でした。
