せーや

ゼロの未来のせーやのレビュー・感想・評価

ゼロの未来(2013年製作の映画)
3.8
未来世紀ブラジルの
最新版 ver. 2013があります。
アップデートしますか?
▶YES ▷NO

とある近未来の管理社会。
天才技師のコーエンは
孤独な毎日を送っていた。
そんな中、彼は会社の上司から
「ゼロの定理」の解読を任される。

この監督の世界観は好き。
未来世紀ブラジルを見た時もそう。
難しくて頭では全く理解できてないくせに
なぜか好きになってしまう。

そもそも似てるんですよね。
近未来、管理社会、人間の存在意義。

そして世界観が良いですよね。
2013年、高度なCG技術が
映画界を席巻している中で
こんなにもレトロな未来図を出してくる。

パステルカラーで少し荒廃した未来。
いやいや、今時こんな未来ありえないし。
とか思ってしまうのに、好きなんだよねえ。

近未来のSFネタではあるけれど
この映画のテーマはとてもシンプルで普遍的なもの。

「愛」とは何か?
「友」とは何か?
そして「人間の存在意義」とは?

孤独で人との付き合いを避ける
まさにイメージする典型的な
「ネット社会の未来人」コーエン。

そんな彼が「友人」
そして「愛する人」に出会う。

自分を必要としてくれる人がいる。
自分が必要とする人がいる。

人間の存在意義とは
難しい理論ではなく、
よくわからない哲学でもなく、
もっとシンプルな答えなのかもしれない。

明確な答えは出してくれなくても
見る側に、彼は問いかけてくれる。

人気急上昇中のアゴ・ヴァルツ。
彼は髪もなくなりハゲアゴに。
やっぱり彼は良い俳優さんです。
顔からにじみ出る狂気、
そして心の中に秘める未知なる力。
もうね、ハマったら抜け出せなくなりそう。

そしてヒロインはメラニー・ティエリー。
えーっとね。色気があるよね。
彼女にEnterしたいよね。
変態だよね。

他にもマットデイモンや
ティルダスウィントン、
そしてベン・ウィショーなど
人気俳優がチョイ役(?)で出演。
ベン・ウィショーなんか全く気付かなかった(笑)。

科学的なセリフはほぼ理解不能ですが
そんなのはみんな同じだから、大丈夫さぁ。
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