ドロシー

ゼロの未来のドロシーのレビュー・感想・評価

ゼロの未来(2013年製作の映画)
3.2
テリー・ギリアム作品初見。
なかなか難解で、最初っから作品の意図?をまさしく作中の訳ワカメの数式でドーンと提示される。結構終盤まで"???"って状況で、こんな具合で解いてみましたが大丈夫ですか?監督?と不安にさせられる。個人的解釈はそう間違っていないと思うが、自己採点は75点くらいだろうか。良き良き。
作中に出てくるある人物の、「キミはそれ(理想、希望、幻想、思い込み)を信じ過ぎた故に人生を無駄に生きた」的なセリフがグッとキタ。現実逃避や信仰心は悪くはないが、今目の前にある現実に向き合い、認め、そこから"らしさ"開拓がきっとできるはず。今作はそこを提示するラストではないが(むしろ真逆)、何が良い悪いではなく、現実世界、人は簡単に"生"を放棄できないのだから、やはり現実と向き合う姿勢を鍛えたい。
追記:良い意味での名優無駄遣い映画の極み。
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