ふじこ

PAN ネバーランド、夢のはじまりのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

わたしがキッズだったら楽しめたのかも知れないけれども…。
或いはピーターパンに何か思い入れがあるとか。

孤児院の少年達がある日空から現れた海賊船に連れ去られ、空高く飛び上がったと思いきや海底の底を抜けて別の空。(地球空洞説かな)
とにかくそこで強制労働させられる少年ピーター。
黒ひげと呼ばれる海賊達の主が支配していて、坑道で妖精の粉の結晶を探しているらしい。
そこで一悶着起こしてしまい、深い穴に追放される際、不思議な力でピーターの身体が浮かび上がる。
黒ひげ曰く、言い伝えでは空を飛べる少年がネバーランドの原住民や妖精を率いて自分を殺すのだと。
お陰で追われる身となるも、若きフック青年とあと眼鏡のなんかを連れて船を奪い、逃げ出す事に成功。
原住民の集落で探し求めた母は既に亡くなっている事を知るも、襲撃から逃れながら辿り着いた妖精の国で遂に自由に空を飛ぶ力に目覚め、フック、族長、妖精達の力を借りながら黒ひげを打ち倒す事に成功。
平穏が戻ったネバーランドに、元の世界の孤児院で虐待され搾取されていた子供たちをネバーランドに迎え入れて終わり。

ここが見所!って箇所が最初に船で誘拐される処と、船を奪って逃げ出す処、原住民の集落が襲われる処くらいかな…。妖精の国は思ってたのと違ったと言うか、くっそでかい水晶洞窟がちょっとキラキラしてるみたいな…。
最後も、現実世界の友人たちを連れてネバーランドへ行くんだけど、戻れたっけ……?ピーターと妖精くらいじゃなかったっけ、行き来できるの。あぁよく憶えてないけど、この作品では好きに出来るのかな。戻れないんだったら説明せずに連れて行くのはええんかな…って思ったんだけど。

それよりも。
未だに最高のお伽噺の一つだと思っている、パンズ・ラビリンスと同じ構成だったら良いなあと思った。
迎えに来ると思っている母は来る事はなく、配給を盗み私服を肥やすシスターしかおらず、世界は第二次世界大戦の只中。
最悪親友の少年もピーターの空想で、全てはままならない現実から逃避する為にピーターが頭の中で考えた妄想だったら良いなあ。
ふじこ

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