a

6才のボクが、大人になるまで。のaのレビュー・感想・評価

3.5
苦しい。くるしかった。何度か涙した。
邦題とジャケットの幼稚さに騙されたよ〜〜

いちばん心に刺さった、母の台詞を引用。
「さあね あっけない人生だわ 事件といえば 結婚して 出産して 離婚した。あなたの失語症を心配して 自転車の乗り方を心配して (中略)… もっと長いかと思ってた」
長かった人生、苦労が多かった。強い母で、涙を見せない母だった。友人とのパーティより子供たちへの本の朗読へ時間を費やした。何があろうと子どもを守る母だった。
その母のみせた、はじめての涙。そして息子は長い道を走っていく。背筋をしゃんと伸ばし、自分の運転で。(ここで流すHeroの良さよ!)

決して派手な出来事は起こらない。きっと世の中にありふれている、どうしようもないこと。それはとても辛かったり、悲しかったり、くるしくて切ない、胸の締め付けられること。第三者として眺めた三時間弱の尺のなかに限りある小さなしあわせたちがみえてくる
a

a