真世紀

東京アウトロー烈伝 パープル・エンペラー 初代総長・柴崎零子の真世紀のレビュー・感想・評価

2.4
「月と太陽に背を向けて 一人で突っ走ったこの三年 誰が誘った訳じゃねえ 気が付きゃ、日蔭の花が群れをつくって咲いていた 水をやったことなど一度もねぇ、てめえら勝手に咲いたんだ」と後輩三人(少な!)に後を託したパープルエンペラー初代総長柴咲零子(希崎ジェシカ)。一旗揚げんと上京するも、面接官に殴りかかったりで、世の中、そうはうまくいかず(そりゃそうだ)。

たまたま、街中で見掛けたのは不良に絡まれているのに仲裁に入り、自分がトラブルにという止め男の松山(先頃、俳優を引退した津田篤さん、役名は松山ケンイチ似な所からとしか思えん)。不良二人を蹴散らしたのが縁で、実は人事部部長で大手外資ホテルへの人材派遣を手掛ける彼のサポートで一流ホテルへの面接に臨むことに。

一方、後にした地元では暴走族だった彼氏(岩間天嗣)がヤクザとのトラブルに。助けを求めてきた後輩だが、松山との仲も進展、面接も最終段階に差し掛かっていた。

ジェシカさん、金髪特攻服から髪を黒く染め、松山の指導で口調も敬語になど、レディースから「マイ・フェア・レディ」に。されど、かつての自分との脳内自問自答の末、くだした決断は?という、まあ、お約束な展開。

そして、深紅のドレス姿でパーティーに連れられて、ホテルの料理長に料理の感想を述べるシーン、ソファーに並んで座って感想を述べるだけでパーティーの情景や話題となっている料理を楽しむカットなどは皆無という激安ぶり。三度ある濡れ場もおとなし目で残念ながら、突き抜けた所は見当たらなかった作品。基本、一ヶ所でも面白い場面やら、アイデアが有れば点が甘くなる方なんだけどね。

というわけで、二代目総長の話も同じくAmazonプライムに有るけど、観るかは微妙。
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