寿マーガリン

ターザン:REBORNの寿マーガリンのレビュー・感想・評価

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)
3.5
「可愛いおにゃの子がいっぱ出でてくる映画が観たいよぉ~」という彼氏の要望を打ち砕くかのように、ゴリゴリの男と、ゴリゴリのゴリラしか出てこない本作を選んだのは、
万勉の笑みで「バーチャルsexぅぅーーー!!」と喜びながらAmazonでVRを購入した彼氏に嫉妬しているとか、そういうのじゃないよ、別に……。

私だって「雄々しい男の子がいっぱい出てくる映画」が観たい日だってあるんだ。この際、男の子じゃなくてゴリラでかまわない。有無を言わせぬドラミングにひれ伏したいぃぃぃ!!


【筋肉、あぁ筋肉。】
筋肉痛など無縁そうなイキイキとした筋肉。
見世物の筋肉とは違う、生活の中で培われた本物の筋肉。
プロテインの香りのしない、良質なタンパク質。
採血しやすい隆々とした青い静脈。
ゴリラ(ママ)譲りの分厚い胸板。
ライオンをも従える彼は、まるで動くギリシャ彫刻。


私が文豪だったら、もっとエモーショナルに筋肉を詠えるのかもしれないが、所詮私は筋肉に魅せられたメスゴリラ。
視線を釘付けにされ、とらわれてしまったマッチョの奴隷。
イケメンの声は桐谷健太。海の声、聞こえちゃう……。


ということで、
最初から最後まで、ターザンの綱芸は素晴らしく、生命のたくましさが満ち溢れておりました。


「人は嘘をつくもの」
「利益のために命を奪えるもの」

そんな人間特有の概念を、ゴリラに育てられた彼が理解し、人間の社会に順応するまで、もっといろんな苦労があったのではないでしょうか。

野生のゴリラにルールがあるように、人間にもルールがある。

その複雑で難解な小難しさを思うと、育った世界で生きて死んでいくのが一番楽で幸せな事のような気もする。
人間って疲れちゃうよね~~。女の見た目に細かいし、ブスだのなんだの、うるせいやい、いっそゴリラになりたいや~~い。有無を言わせぬ暴力性、「うるせぃ!ドンッ!」「うるせぃ!ウホッ!」でモラルを統括!ゴリラ単純!ジャングル最高!!

ほら、私髪の毛の質はいい方だから毛並みも良好だと思うし、気立てもいいから明るいゴリラになるよ!安産体型だから、健康な子ゴリラいっぱい産むよ!!嫁がせて!!!絶対服従のポーズ!!!

そういう躍動感溢れる映画でございました。ブルーレイはすごい、ターザンはメンオブメーン!

以上です。引き続きよろしくお願いいたします。