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空色物語のdm10foreverのレビュー・感想・評価

空色物語(2012年製作の映画)
3.7
【高性能タイムマシーン】

Amazon Primeを観ていたら「もうすぐ観放題終了」のところで偶然発見。
・・・といっても元々この作品のことは知らなかったんだけど、キャストの欄を見ると「上白石萌歌」「上白石萌音」「北村匠海」「浜辺美波」と、今をときめく若手俳優オンパレードで「え?こんな豪華なキャストでいつやった?」となりまして・・・。

これは、ある意味「今観ること」に意味があるかもしれない。
何故ならこれは彼らが売れっ子になってから撮られた作品ではなく、2011年(12年前!)に行われた「第7回東宝シンデレラ」で受賞した彼女たちにとってのデビュー作だったんですね。
まさに「これから羽ばたこう!」という瞬間の映像です。

この中で小川涼さんという子は既に引退してしまったそうなのですが、結構クール美人さんタイプなので、事務所の売り方とかタイアップの巡り合わせとかがうまくハマっていたら、きっと彼女も結構人気出ていたと思う・・・惜しい。

という事で、今になって観て「おぉ、この年は豊作だったんだね~」っていう運の話だけではなく、彼女たちが10年間弛まぬ努力をしてきたからこそ、今この映像を「驚き」を持ってみることが出来るんだな~としみじみ。
まるで親戚のおじさんのような感覚。

内容自体は4本の短編が収録されたオムニバス形式なんですが、ずば抜けて何かがあるとかそういうのはないにしても、やっぱりそれぞれに「片鱗」は感じる。

浜辺美波さんは、もう今更どうこう言う必要もないくらいにお顔が完成されている。
小学生の頃に同じクラスにこんな子がいたら、そりゃ男子は浮き足立つだろうね(僕も含めて)。
個人的には萌歌ちゃんが好きだけどね。

お話としては2本目の「ニケとかたつむり」と4本目の「王様と羊」が好きかな~。
映像が印象的なのと、思春期の淡い雰囲気が可愛らしかった。
特に「王様と~」に出ていた小川涼さんは昔の上戸彩のような涼しげのある表情がとても印象的でした。

各話10分程度ですがどれも瑞々しい映像で、彼女たちの初々しい感じともマッチしていたと思います。
映画の内容云々の評価以上に、今になってこういう作品が観られる機会があったことがちょっと嬉しく感じました。
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