ゆい太郎

愛して飲んで歌ってのゆい太郎のレビュー・感想・評価

愛して飲んで歌って(2014年製作の映画)
3.5
 ハイセンスで実験的・挑戦的な映画。カーテン?を出入りする様は、新喜劇のようでもあり、ワンカットで各演者を舐め回すように撮る様は三谷幸喜監督の映画のようでもあった。セットにやたらお金がかかっている風に感じた。とはいえ、印象には残るが、内容は全て忘れてしまいそうな映画だった。1番笑えたのはシメオンの骨折だったし、最後の写真は意味深過ぎて調べるのを躊躇ってしまった。でもやはり気になって調べるとレネの写真集の一部(一枚)らしいのだが、それ以上の興味は失せた。
 今作はアラン・レネ監督が91歳の時の作品。映画芸術に新しい視野をもたらした作品に贈られるアルフレッド・バウアー賞を今作で受賞している。91歳で、というか91歳だから出来た作か。劇を映画にするような斬新な考え方は、病を押して、好きな映画の仕事に没頭し、いつものチームの仲間と仕事が出来たのを思い出として、映画の内容よりその事を優先したのかも知れない。誰もやった事のない面白い映画作ろうぜ、とか…。うーん、昨日寝てないので、この辺で。
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