菩薩

女教師の菩薩のレビュー・感想・評価

女教師(1977年製作の映画)
3.9
放課後の校内で生徒による女教師強姦事件が発生するも、保身と事件が大事になるのを避けたい校長をはじめとした抵抗勢力が彼女の口を封じその間に事件を隠蔽、かつ彼女に「逆に誘惑をした」との印象を与える事により社会的に抹殺するセカンドレイプへと発展していく流れが「うわぁ…現代ぃ…」と思いながらゲンナリしつつ観ていたら、その後の展開が全盛期の塩崎のシンカーくらいの角度で鋭角に滑り込んで行ってビビる。物語の構図は事件を起こした張本人vs看過した醜い大人達の場外乱闘へと発展していき、その中でやれ少年法であったり、教育とは何か?との真剣な問い掛けが為される。まぁ終盤の展開なんて完全におまいうな話であるが、この作品の先に『丑三つの村』があるのが分かるカオスなラスト。古尾谷雅人、つくづく良い役者だった…(勿論剣持警部世代です)。
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