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女教師のyaaaのレビュー・感想・評価

女教師(1977年製作の映画)
4.0
ロマンポルノで女(おんな)教師。
いやらしい響きです。
永島暎子さん主演なんでさわやかなエロというよりHでも観ようかなと。

うわ!なんですか。ななめ45°から予想を裏切る怪作だとは!

中学で学生による音楽教師への暴行事件が発生するのですが、事件を隠蔽しようとする学校、逆に責め立てられる女教師といやらしさの微塵もなく社会派映画のように展開していく「なんだ?これは?」の不安感。そしてサスペンスでホラーな急展開。闇鍋のような映画。

この映画の驚きはそんな流れは置いといて他にある。
昭和の名優図鑑のような豪華な出演陣。
校長に久米明で生徒指導に山田吾一って教育映画やないか。
女教師を誹謗中傷する組合員に樹木希林で蟹江敬三ってジェイソンとフレディに追いかけられるより怖いやないか。

そして、そしてあの人が!
ジョニー・トー作品にラム・シューが不可欠なように。
岡本喜八作品に不可欠な砂塚秀夫さんが!
砂塚さんと言えば「殺人狂時代」のビルですよ。
砂塚さんが出てるだけで映画のコミカル度が3割ぐらい増す名脇役が、今回
ドラえもんのスネ夫を大人にしたような卑劣で憎むべき子悪党を憎々しく演じている。
しかも、ビールを使ったねちっこい中年ファックまで披露。
得したのか損したのかわかりませんが「砂塚秀夫」さんは見所です。

喜八映画ファン必見のこれでもロマンポルノな作品。
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