ねぎ地獄

パディントンのねぎ地獄のレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
3.5
児童文学の「くまのパディントン」を元にした映画。チリで被災したクマが家を求めて小さな船に乗ってロンドンへ。パディントン駅にいた礼儀正しいクマはブラウン家に引き取られ、駅の名称からパディントンと名付けられる。
ロンドンで一家と過ごす生活に慣れないパディントンは次々とトラブルを起こしてしまう。

パディントンがめちゃくちゃリアル。
本物としか思えない、そこにいるかのようなテクスチャー。
また一家の自宅の螺旋階段がとても素敵で惚れ惚れ。あのなめらかな手すりを触りたい。
さらにウェス・アンダーソン調に家の断面図で家族の状況を表す感じもかわいい。
クマの発音で名前を言うところはしっかり笑ってしまった。

そして何より、しっかりとイギリス文化が随所に至るまで描かれていることに関心。たとえば、駅のホームで立ち尽くす謎のクマと遭遇した一家は彼を助けるべきか悩むシーン。妻は乗り気ですが、夫は謎のクマに関わりたくないと思っている。
妻がクマに「何か力になるわ!」と言うと、遠慮がちにクマは「助かりますが、ご迷惑では?」と聞くと、妻は「とんでもない!そうよね、あなた?」と夫に同意を求める。夫は絶対に嫌だという顔をしながら「もちろん」と、返答。
この断れない感じ、日本人にもありがちな気遣いが超イギリス人らしい!
ねぎ地獄

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