クマ好きの私にはニッコリの映画。もっとほんわかした映画かと思ったら序盤でおじさんが死ぬしヒールの激カワお姉さんのバックグラウンドがまあまあリアルで悲しかったので「意外と厳しい世界なんだな…。」とびっくりした。でも予想以上に伏線回収してくれたし、基本は王道感動コメディだからか最後まで楽しく見られた。
ただもう少し家族とパディントンとの絆が深まる描写は欲しかった。言うてそんなすぐ絆深まるか？と感じるくらいには、色々御都合主義感といきなり感が否めなかった。でも絵本を読む時にストーリーにリアルさや哲学を求めないように、色んな映画を楽しむためには「この映画はこういうものだ。」と意識して見ることが大事なんだろうなと改めて感じた。映画でもその力、ちゃんと身につけよう。
個人的には真っ赤な骨董品屋さんを中心に建物が素敵でよかった。「マーマレード癖が悪い」「老グマホーム」とかいう面白ワード、声に出して読みたい。
