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複製された男のかずシネマのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
3.2
自分はよく此処の作品感想欄に「この作品の出演者が知り合いに似てる」的な事を記載するけど、それは自分が忘れない為(作品を後から思い出しやすくする為)に書いている。
似ていると思う有名人の事を本人に「○○と似てるね」なんて言うのは下品だし、場合によっては(その有名人の美醜や性格に関係なく)相手を不快にさせる事だと思うので自分は絶対口には出さないが、この作品の様に、あそこまで「同じ」だとあの同僚が本人にカマをかけたくなった気持ちも少し分かる。
でも、この一卵性双生児よりも上のレベルでそっくりそのままだと、やっぱり本人にしたら気持ちが悪いわな。

1番に思ったのは、女性の観察眼をなめちゃアカンわなwって事。
描写を額面通り受け取るのではなくて、比喩的な話なのかなぁとは思う。
で、多分わざとなんだろうけど、原作を読んだ方が内容をより理解できるんやろなとは思う仕上がり。
ちょっと検索してみたら少しずつ改変があるそうで、原作には映画にはない「アンコウ」という単語が出てくるんだとか。アンコウの代わりが蜘蛛。
アンコウっていうと、オスが吸収されてメスの一部分になる種類がいるよな。
体がくっついて、やがて同化してしまうの。
モチーフが蜘蛛(ママン)へ変更になったのって、アンコウのその性質がマイナーだからかな。
蜘蛛よりもアンコウのがテーマに合ってると思う。

初見やったんやが、なんとなく最後を知ってる作品だった。
多分何処かのサイトであらすじを読んだ。

画面が砂をかぶった様な色合いなのが好み。
また、ずっと何かが引っかかっている様な雰囲気も良かった。
無機質さがよく出ている建物の画もすき。

メラニー・ロラン可愛い。
ジェイクの髭、触ってみたい。(?)
イザベラさん、やはり顔がお母様によく似てる。

ところで、蜘蛛が古今東西そういうイメージなのって不思議よな、と思う。
他の虫だって女が強い場合が多いのに。
それに蜘蛛さん、益虫なのに。
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