ゆっけじゃん

複製された男のゆっけじゃんのネタバレレビュー・内容・結末

複製された男(2013年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

どう解釈してよいか分からんストーリーで何度か観た。面白かった。

しかし映画ライターの人たちの考察が「不思議な部分はぜんぶ性欲と抑圧のメタファーで主人公の妄想」とするものばかりで気に入らない。

これは作品に関係なく好き勝手に使えるワイルドカードだ。同じ考察がゴジラVSキングギドラにもMr.ビーンにも適用できるだろう。
そのくらい「アレハセイヨクノメタファー」と「ココハシュジンコウノモウソウ」は強力で程度の低い呪文である。

つまり意味が分からなかったのだ。
考察しきれなかったのを誤魔化しているのだ。
そんなの考察じゃない。

ならばどうするか、決まっている。自前で考察するしかない。
二人の男も女もあの蜘蛛もこの蜘蛛もすべて現実として辻褄の合った解釈をするのだ。
これこそが考察のあるべき姿である。見よ。

「蜘蛛型の宇宙人が人知れず社会に浸透して人類を支配しようとしており、女になり代わったり男をクローンしたりでやりたい放題。つまり不思議な部分はすべて宇宙人の仕業。」

どうだ!素人がやるとこうなるんだから考察が本業ならサボらずきちんと仕事しろよ!



追記:ちなみに監督コメントでは、精神世界で蜘蛛はメタファーが正解らしいよ。がっかり。
メタファーって言い出したら鍵も地面も車も空も何かしらの性的メタファーだけどどうすんの?ってなっちゃわないのかなー…。