骨折り損

複製された男の骨折り損のレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
3.4
ラストカットまでは結構好きだったんだけどなぁ。

ラストカットでファッ!?ってなって解説とか色々調べたら意味は分かったけど、納得はできなかった。

観ている側にどれだけ歩み寄るかのバランスって本当難しいなと改めて考えさせられた。この映画のこれは宗教のメタファーでとか、ギリシャ神話の比喩で、とかそういうのよくあるけどそれを理解できるかどうかじゃなく、それが物語を面白くしているか、当たり前だけどそこがやはり最重要だなと思う。

この映画に関しては、高尚っぽい引用が、正直知識があって理解できたとしても、「おもしろ」にあまり作用していないと感じた。そうなってしまっては、鑑賞中は意味もわからないし、鑑賞後も腑に落ちないし良いことはない。

ただ、そのメタファーを抜きにすると、話自体はとても魅力的で引き込まれるものがあった。だからこそ、そのメタファーが悪い意味で浮いてしまった印象は否めない。
骨折り損

骨折り損