ドルジ

複製された男のドルジのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
3.4
69点(100点満点中)
〈脚本〉29/45点
難解とは聞いていたが、どちらかと言うと意味不明なオチでぶつ切りに終わる感じ。明らかに尺余っているので、わざと結末をぼやかしてさまざまな解釈ができるようにしているのだろう。その手の作品はしばしばあるが、自分は好きではない(もうこの定型文何度書いたかわからない。解釈の余地がある映画は素晴らしいと思うけど、それが投げっぱなしと捉えられるようではダメだと思う)
〈演出・撮影〉19/25点
黄砂飛びまくってんのかってくらい黄色い空気と空で、まさにヴィルヌーヴ作品って感じだった。画面が暗いのもお馴染み。他の監督作ではこれらの要素が必ずしも作品の雰囲気に合ってないこともあったけど、本作は低予算なのもあって良いスパイスになっていた。わかりやすく“カオス”や“支配”や“蜘蛛”といったキーワードが作中に散りばめられ、それを映像の中で探すのも楽しい。しかし、肝心のそれらが何を示しているのかわからないので残念すぎる
〈音楽〉7/10 点 
〈演技・キャスティング〉8/10 点 
ジェイク・ギレンボールの1人二役は上手かったし、奥さん役のサラ・ガドンの薄幸な感じが良かった
〈印象〉6/10
オチ意味不明だしなんもわからんまま終わったけど雰囲気は好きだった。90分なのが観やすくていい。点数はそんな高くないけど、ドュニ・ヴィルヌーヴ監督作の中では結構上位かも
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