ジェイク・ギレンホールが2役を演じる。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。
何しろ、画面全体がセピア色のような
あせた色彩が全編にわたっている。
何か、昔、海外出張で一人、ホテルの一室で
ホームシックになったことを思い出してしまった。
まぁ、そんなことはどうでもいいのだが、
物語は、同じ顔を持つ人間が出会い、
その周囲との関係が乱れていくという
表面的なストーリーに見えるが・・・・
さて、本当に、二人は実在するのか?
それとも、同一人物なのか?
時折でてくる、蜘蛛の怪物はなんなのか?
理解に苦しむのだが・・・
やはり、支配する、される主従関係の象徴としての
蜘蛛が描かれているのだろう。
ただ、男の欲望そのものを描いているのは
間違いない。
あの人になりすまして、かわいい彼女とウハウハ・・・とか、
秘密のクラブにいってみたい・・・とか、
まぁ、そういってしまうと、チャチな話だが、
それ、そのもの話だった。
結局は、結婚という制約のあかしである、リングの跡と、
妻が支配の象徴となって見えるラストシーンが、
結婚って・・・・と思う男性側と、
全く共感しない女性側に分かれるだろうと思った次第です。