ショウコ

MAKE THE LAST WISHのショウコのレビュー・感想・評価

MAKE THE LAST WISH(2008年製作の映画)
3.3
普通にやったら何ひとつ興味を引かれない話ですが見せ方が凄く面白い。この新感覚をどう説明すればいいのか分からなくて歯痒い😣

リアル感抜群…と言うか本当に募集してやってるっぽいオーディションを撮った記録映像なんですが、そこに役者を混ぜ映画を並行して撮っています。いや詳細は良く知らないんですけど「現実」の中に「浮きまくった嘘八百ファンタジーフィクション」を入れこんだ雑コラ感が気持ち悪くて新しい✨



掴みが完璧過ぎた。テレビの安いドキュメンタリー番組ムードで「憧れのアヴリル・ラヴィーンと共演するチャンス!」と煽りVみたいなのが出るんですが、それからオーディションの面接風景が映ります。女の子たちの無個性な自己アピールが垂れ流される中、1人の不機嫌そうなパンク女子が「姉のカタキ取るために来た」と言い放ち会場シーン…って、もうガッチリハートキャッチですよ❤️

応募してきた人達はシロウトそのもので反応がめちゃくちゃ自然だし、面接官たちも演技とは思えないリアクションしてるのでひたすら混乱する。じゃあゲリラ撮影なのかと思えば、面接官やスタッフも途中からちゃんと演技に参加してきてクサいドラマを作ってるし…何をどうやって撮った映画なのかサッパリ分からない



一応メインの話は「何でも願い事を叶えてくれる人形を巡るアレコレ」という腐るほどあるやつ。人形の所有者は姉であり、アヴリルに全く興味の無いパンク女子が何の為にエントリーしたのかが明らかになっていく…というもの🎤
オチも想像つくんだけどこっちの心は冒頭で掴まれてるし、ガチ審査はどんどん進んでいくという撮影スタイルにも興味津々なので最後まで観てしまいましたよ

結果、ストーリーに辻褄合わない所があり謎は投げっぱなしで死ぬほどクドい真相説明にウンザリするしアヴリル出てこないしナンダコレって思いながらいいもん観た気分になっちゃって今とても複雑です🤪
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