カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したカルロスレイガダスの作品。メキシコのとある田舎に住む家族の話。
テレンスマリックとかアピチャッポンウィーラセタクンみたいな作風ですが、どうやら監督が影響を受けたのはタルコフスキーなんだとか。今作はマジックアワーや木々を映した場面が多く、全体的に映像は綺麗だったけど、ストーリーが上記した監督たちに比べるとかなり微妙で、良くも悪くも中途半端に寓話性がありました。もう少しファンタジー性を強めて、ブンミおじさんの森みたいな作品にした方が個人的には良かったと思います。
カンヌの監督賞って、女はそれを待っている、ノスタルジア、ベルリン天使の詩、マルホランドドライブ、COLDWARとか、好きな作品が多いんですけど、これはちょっと微妙でした。多分今作は好き嫌いがはっきり分かれると思います。