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闇のあとの光のTaTのレビュー・感想・評価

闇のあとの光(2012年製作の映画)
3.6
分かりやすいことを難解に繋げたような示唆的映画。

ただ目の前が好奇に溢れてて、それが全てだった頃と生きることに追われてそれがすり潰された頃。ソフトフォーカスのような暈しのかかった映像が現実の不明瞭さを見せ続けてくれる。

物語としての脈絡はない。けれど示されるものは現実の闇であり、後退であり、薄汚れた欲望。簡素に印象付けられる命の終末と間に挟まれる少年達の行うラグビーは人生はそんなに単純じゃないという皮肉に見えた。

そのあとの光は各々勝手に考えろってことなんだろう。
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