ガブXスカイウォーカー

ライヴのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ライヴ(2014年製作の映画)
4.5
井口昇独特の歪んだ笑いと狂気のアクションが炸裂するノンストップスプラッターアクションムービー(原作小説とは全く別物らしい)。登場人物全員が濃くて、特に女性陣は魅力的に描かれている。
佐々木心音(同原作者の映画『パズル』にも同じ役で出演)はミニスカートが脱げてパンツ丸見え状態で、うっかり足を滑らせトレーニングマシーンに倒れたところに錘(おもり)が落ちてきて即死する。
入来茉里(平成版美少女仮面ポワトリン)は発狂し、両手に電動チェンソーを装着して、新体操の技で暴れまくる。
森田涼花(シンケンイエロー)は入来に左手を切断され、山田裕貴(ゴーカイブルー)に額を撃ち抜かれて死ぬ。
全編に渡って次々と登場人物たちが残酷でバカな死に方をするが、悲しみや嫌悪感は一切ない。とにかく笑える!
しかも、これだけハチャメチャなストーリーなのに、デスレース主催者にも復讐する理由のあることが判明するなど物語は見事(?)に集約して、さわやかなラストを迎える。まさに天才的手腕とも言える。『ライヴ』は間違いなく井口昇(監督・脚本)の才能が遺憾なく発揮された傑作であろう(本当にバカ映画なのであまり期待しないで下さい)。