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柘榴坂の仇討のaicのレビュー・感想・評価

柘榴坂の仇討(2014年製作の映画)
3.7

桜田門外の変で志村金吾の人生は大きく左右される。目の前で主君を失い、失態の責任を負って両親は自害。切腹も許されないまま、仇討ちのために13年の月日を経る。幕末、明治維新の中で、1人武士として過去に生きる志村のジレンマと皮肉に悶える。
一方で、井伊直弼殺害の仇として13年間を生きる佐橋の想いにも思想をめぐらせる。
中井貴一と阿部寛が大好きな分、色眼鏡もあったと思うけれどこれはとても良い映画だった。
転換期に直面するまさに今の社会を生きる私たちに必要なメッセージがあると思った。変革に伴って姿形は変わっても、心は変わらず芯を持って直向きに生きようと思える希望ある映画でした。あの時代ってパラダイムシフトの真っ只中で面白い、もっと知りたいと好奇心が湧く。
ありがとうございました。
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