ノットステア

花と木のノットステアのレビュー・感想・評価

花と木(1932年製作の映画)
4.2
『ONE PIECE』のホールケーキアイランドを思い出した。

セリフなし。動きと音楽でちゃんとわかる。


以下、ネタバレあり












鳥のさえずり。木たちの目覚め。あくびの仕草もすげー表現力。ホント木々のあくびが僕にうつっちゃいそう。花たちの目覚め。キノコたちの目覚め。

枯れた大木は見た目でちゃんと悪そうだし、ハゲタカが留まってるしあくびの瞬間、口から黒いカラスたちが飛び出てくるし、舌のかわりがカメレオンだしキャラクターデザインが良い。

花たちの歯磨きや体操など、動きや設定や話の流れが良い。

木の男女の恋。森の生き物たちが音楽を演奏する。

枯れた大木が女の木を男の木から奪おうとする。
男の木vs枯れた大木。枝の剣vsこんぼう。枯れた大木のおへそに枝をツッコむ戦い方とか面白い。

枯れた大木は火を付ける。森は火事になる。

水を消そうとするみんなの動き。鳥たちが雨を降らす方法。アイデア満載。
最後は枯れた大木自身に火がついて燃えてしまう。

ハッピーエンドのような、ちょっと恐ろしいような。