幼いころから親友で大人になっても二人で暮らすロズとリル。
そして二人の息子トムとイアンもまた同じように暮らしていき、4人で一つの家で暮らしているが、成人した息子たちと親友の母親が関係を持ってしまう。
普通に考えれば有り得ない設定である。
女性に相手がいても頑なに二人で住んでいること。
息子たちも成人したのに家を出ていく気配が一向になし。
つまりこの映画の設定はファンタジーであり、いかにも女性が考えだしそうな物語。案の定監督が女性なのは納得。
お互いの秘密を共有するという、サスペンスになりそうでならないギリギリの線を突いている。
冗談みたいな話だが、母親を演じるナオミ・ワッツとロビン・ライトのくたびれた感じが、その雰囲気を感じさせる。
景色は美しいのにこの関係は脆くて崩壊寸前。
邦題がピタッとはまる怪しい関係。
これは女性の方が好みだろうし、女性が見て楽しむ映画なのだろう。