あきしげ

エウロパのあきしげのレビュー・感想・評価

エウロパ(2013年製作の映画)
2.5
現実的に解釈した有人探査は最後にファンタジーに。

良かった点。

・あくまで等身大の有人探査
・現実に起きる可能性の示唆
・エウロパは神秘に満ちた星

悪かった点。

・全体的に地味すぎる展開
・淡々とした演出が逆効果
・最後の怪物は拍子抜けに

近年話題となっているエウロパがテーマ。
地球外生命体の可能性が高い木星の衛星。
多くの科学者がいろんな説を唱えている。
本作はその先回りとして独自理論を展開。

まずはエウロパまでへの道。
大抵の娯楽作は省略します。
なぜなら全体的に地味です。

本作はこの道のりを前半の中心に置く。
それによって計画が難しいと説明する。
ただ、ドキュメンタリー風だから淡々。
犠牲者は出てしまうが気になりません。
なぜなら淡々と進んでいるからである。

演技には熱があるけど雰囲気がそうさせない。
淡々とするから犠牲の重さが伝わってこない。
これが本作において致命的な部分だと言える。

低予算のせいで映像が細切れな印象。
本来なら全体像を映すべき場面がある。
しかし、敢えて一部しか映しません。
そのせいで広大さがあまり伝わらない。
なんだかこぢんまりとしたスケール。

ストーリーはまとまっているけど地味。
最後に衝撃がやって来るが期待ハズレ。
本作には衝撃よりも神秘さが良かった。

せっかくリアリティな展開を最後でファンタジー。
このオチに関しては正直言ってガッカリしました。
神秘的な物語で終わると思っただけに残念でした。
あきしげ

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