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のらくろ二等兵 教練の巻のmitakosamaのレビュー・感想・評価

のらくろ二等兵 教練の巻(1933年製作の映画)
3.4
戦前のショートアニメーション。横浜シネマ商会が制作で、日本のアニメーションのパイオニアの1人・村田安司の監督作。原作は言わずと知れた田河水泡だ。

のらくろとしても初期の話なので、基本的にマヌケな兵隊だ。
(初期のらくろはコメディリリーフとして失敗して笑われるキャラだが、戦争が進むにつれ戦意高揚の為に出世していって戦場で活躍するようになる。個人的には後半の勇猛果敢なのらくろの方が好き。)

中隊長の部屋の掃除をしようとしてドアの外にバケツを忘れるというプチミス。勝手にサーベルをさした所に集合のラッパが鳴り訓練開始。直進訓練の最中に隊長が席を外し、そのまま直進を続ける。男塾の直進行軍のネタってこの頃からあったんだなー(笑)

そして2班に分かれての模擬戦。更新中にのらくろはバテて離脱してしまう。単独行動しながら鷹の力を借りて対戦側の兵隊を落とし穴にハメようとするが、戦車に乗っていたのはブル連隊長だった。

アニメーションとしてはズバ抜けてスゴイ所は無かったが、それなりに面白いね。
個人的には中華風の豚の国の兵隊や、アメリカ風の猿の兵隊と戦う上官となってからののらくろが見たかったな。
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