もとまち

石の微笑のもとまちのレビュー・感想・評価

石の微笑(2004年製作の映画)
3.9
マザコン長男のブノワ・マジメルが、メンヘラサイコ女と奈落の底へ一蓮托生。ローラ・スメット、最初はパッとしない印象なんだけど、狂気のような愛を表し始めたとたんにどんどん美しくなっていくから凄い。地下室へ降りる階段、「殺した」という嘘、母の石像の譲渡。引き返せない運命の予感をじっくりと描きながら、最後の最後に警察署→電話→死体!とジェットコースターの如き猛スピードで地獄へ叩き落とすラストが素晴らしい。最低最悪のおしまいだけど、愛しちゃったんだからどうしようもないよね。全然違う話なのに何故か『赤ちゃん教育』を連想した。
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