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KANO 1931海の向こうの甲子園のmatsuのレビュー・感想・評価

KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)
4.2
台湾と日本の歴史上、信じられない出来事があった。1931年に甲子園大会に台湾代表として出場した嘉義農林学校(通称KANO)が好成績を勝ち取った!! その実話映画!!
※1895年〜1945年台湾は日本の統治下にあり、何年間かは甲子園に出場した。
(「セデック・バレ」のマー・ジーシアン監督作品。)

甲子園大会が盛り上がっている時期に視聴。メチャクチャ感動!!


〜~以下ネタバレあり〜~

日本の高校野球の指導経験のある近藤監督(日本では失敗、リベンジに燃えた)が、弱小野球チームを徹底的に鍛え上げ台湾の強豪校相手に快進撃!!

甲子園に乗り込んだ時に、インタビュー中、日本の記者から台湾人に対する差別的な発言・質問に対して近藤監督が「いいですか。蕃人(台湾先住民)は足が速い。漢人(台湾人)は打撃が強い。日本人は守備に長けている。こんな理想的なチームはどこにもない。」とキッパリと言い切った所が非常に印象的。…世界平和に繋がる素晴らしい言葉!!


KANOは甲子園大会でも日本の強豪校を次々と撃破した。

エース・呉が絶好調、打撃も甲子園史上最長距離の打球を飛ばす打者もいて好調、守備も良い。

台湾の人々もラジオで彼らの活躍を聞き皆で応援する。

そしていよいよ決勝戦!!

中京商業も好投手擁する強豪。中盤まで両校無得点。接戦となるが、エース・呉の投球が突然乱れる。

前日の準決勝で指の爪が剥がれてしまっていたのだ。懸命に投げるが、失点してしまう。

監督は投手交代も考えるが、本人も仲間も続投を志願。

仲間たちは「どんどん打たせろ。うちらがトコトン守ってやる!!」と言う。

痛みに耐えて力投を続ける呉投手、懸命に守り続ける内外野の選手。メチャクチャ泣きました!!

最終回9回裏も攻撃でチャンスあり、あと1本出れば…という展開になるがそのまま試合終了。

素晴らしい準優勝という結果でした。試合終了後、KANOに対する激励がスタンドから起こった。

爽やかなKANO旋風でした。凄い良かった~。こんな素晴らしい映画を見られて幸せです。

※自分の県の高校も県勢5〜6年ぶりの初戦突破。月曜日に3回戦、メチャクチャ気合入れて応援したい!!
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