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繕い裁つ人のmiporingoのレビュー・感想・評価

繕い裁つ人(2015年製作の映画)
2.0
わたし自身洋服が好きでミシンも踏むので期待が大きすぎたか、残念な映画だった。ひとりひとりの人物描写は浅いし、服作りの楽しさもこだわりも着ることの喜びも伝わってこない。先代のお葬式も夜会も気持ちが悪いだけで、伊部雅刀のところへ行って何を怒ってるのか不明だったし失礼だし、神戸なのにみんな標準語喋っているのも変だし。ファストファッション批判と手仕事の素晴らしさを描くいうコンセプトは良いので、もっと人物とお洋服を魅力的に見せて欲しかった。服よりもチーズケーキの方がずっとインパクトがあった。

自論ですが、洋服を作ったり着たりすることは奥深く、ファストファッションがいかに醜悪かとか、原材料から糸や生地になりどうやって美しく機能的な服になるのかとか、お手入れはどうするのかとか、どういう場にどういう服が相応しいとされてきたのか、そういうことは若い頃から誰もが知っておいた方がいい。だから、あのパーティーから子どもを締めだすのは、よくない。
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