漫画が原作だとか一切知らずに、中谷美紀の主演ということで鑑賞。
服を縫うことにこだわりを持つ洋裁店の2代目市江。
そんな市江の技術に惚れ込みブランド化を進める百貨店の青年藤井。
市江はその要求を悉く退けていくが、それには理由がある。
服飾関係はそれが良いものかは個人の好みによるところが大きい。
作り手のアイデアが反映されているので、それらが嗜好と一致するかは極めて判断が難しい。
だからこそ佇まいや仕草という部分でこだわりが見え隠れしているのは分かる。
とはいえこれはいつの時代なのか。
やたら古そうなミシンがあるかと思えば、喫茶店ではチーズケーキが登場したりと、物語に引き込んでくれないもどかしさが残る。
ただ中谷美紀の凛とした所作だけでも見る価値はあった。