ふたば

マダム・イン・ニューヨークのふたばのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2024年4月29日、図書館レンタル1人で鑑賞
借りる時にタイトルみてバチバチのセレブなアメリカ人女性が主人公なのかと思ってたら綺麗なインド人。俄然、興味が湧いて借りた

これ吹き替えなしの字幕かぁ、夜中に辛い(笑)

家族揃っての朝食シーンから入るの、清々しくて好きだわ。この映画たぶんお気に入りになる。主人公はインド人の子持ちの女性シャシ、英語がインド訛り?なのか、家族に笑われてた。唯一の趣味で楽しんでるお菓子作りも、旦那さんに反対され、販売して褒められたこともあしらわれてしまう。そっか、どこの国にもこういう話はあるので、だいたい自分がどんな気持ちになるかは予想できてしまった。でも、インド版って所に面白さ、見る価値があるのかな?

旦那が娘のPTAに参加できなくなって代わりに学校に行ったが、成績優秀で英語得意な娘とヒンディー語が苦手な担任に出会ってしまい、自分が英語が苦手であるのに「このままでいいのか」と考える石ころが出来る。

そんな折、アメリカにいる姉?がニューヨークで挙式するとの連絡。仕事や学校がある旦那と子供たちより一足先に1人でニューヨークに行く事になる。出発の日までの心情をインドの歌で表すのがいいね。心地いい歌だ。

飛行機に乗り合わせた隣のおじさんがヒンディー語話せて、CA呼んだり通訳したり世話してくれたが、インド映画を観終わっちゃって、英語の映画を口頭で翻訳してくれたけどあれはうるさいわな(笑) 

娘と息子、旦那とお母さん(義母?)との家庭の中しか知らない、英語が話せない世界で暮らしていたのが実は狭い世界だったと気付く。

40分から47分までDVDが飛んじゃって、決断した瞬間が見られなかったけど、ニューヨークで英会話教室に通う決断をして教室に行くまで勇気を出して旅をする。英会話教室で同じクラスにいたパキスタン人のタクシー運転手の男性かっこいいな。チョコチョコはいるインターバルでRRR思い出す。インド映画って感じ。

英会話教室で、お菓子を作って販売=起業家!、家族のために料理を作る=アーティスト!と言って貰えた。またDVD飛んだ…

英会話クラスでフランス人料理人に惚れられちゃって付きまとわれるんだよね(笑) はやく既婚で子持ちって言えばいいのに。

のびのび羽を伸ばしたくなったり、英語できないのをバカにされたのだって、この旦那のせいなのに旦那にまた嫌味言われて腹立つ〜。やっとラドゥを褒めたと思ったら、まるでそれしか能がないみたいな嫌味で。

「恋はいらないの。必要なのは尊重されること」これは深い。

挙式当日の朝、英語の試験があるので姪に協力してもらって抜け出す直前。作った挙式用のラドゥをひっくり返してしまう。そして意気消沈。テストの日ぐらいズラせないもんかね?

シャシの英語スピーチ「家族は決して(あなたを)傷つけない、(あなたに)引け目を感じさせない」→自分の家族はそうでは無いことに気付いているのか?「家族だけは弱みを笑わない」→英語できないのを笑う旦那と娘に対しては? 「家族だけは愛と敬意を与えてくれるわ」新郎新婦に、出来てない家庭の母親が言ってもなぁ。英会話クラスに出席できなかったけど式に呼ばれたクラスメイトと担任の前で新郎新婦に向けて行ったスピーチが最終テスト扱いになって、英語の試験に合格を貰うというのはいい脚本。

ラドゥをフランス人に配りながら、「人は自分を嫌いになると周りに目がいってしまう。でも自分を愛することを覚えれば」みたいなセリフがいい。不倫してる全員に聞かせたいね。

式が終わり、家族4人で飛行機に乗り、旦那がニューヨーク・タイムズをCAにもらって、シャシはヒンディー語のはありますか?と聞いたが無いと言われて諦めるシーンでラスト。ここは英語できるようになったんだから旦那の新聞をもらって読むとか、「私も同じものを」とか言って欲しかったな。せっかく1歩踏み出したのにインドに戻ったらまた元通りの生活に戻っていくだけでは勿体ないし、見ててイライラした。終わり方に不満が残った。
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