まさに「窮鼠猫をかむ」な作品。
1996年、バルカン半島。
母親を殺され、連れてこられた売春宿で働く、耳の聞こえない少女エンジェル。
ある日、母親を殺した張本人の軍人が客として現れ、エンジェルによる復讐が...というよりは脱出、そして逃走がはじまる。というお話。
前半は女性たちがひたすら乱暴に扱われ、痛ましい映像が延々と続き、まあ陰鬱な気分になります。
後半に入り物語が動き始めると今度は、通気孔や天井裏を逃げ回るエンジェルと、それを捕まえようとする軍人たちによる「リアルトムとジェリー」状態に。
どう考えても敵の軍人たちが有利なはずなのに、ただすばしっこいだけのエンジェルが何故だか逃げきれちゃいます。
てか、軍人たちが弱すぎる(アホすぎる?)。
軍人のボスが工場のダクトで身動き取れなくなった時は思わず笑ってしまいました。
そこまで行く前にサイズ感ですぐ解るだろ!笑
それでも最後はちょこっとだけスカッとしたけどね。