カッチェ

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIEのカッチェのレビュー・感想・評価

3.5
感想①「日本語吹き替え版がとても素晴らしかった」
天才子役がたくさん出てます。棒読みとか心配する必要ないぐらい皆さんうまかった。主役のチャーリー・ブラウン役の鈴木福くん、彼のちょっと舌足らずな喋り方が子供らしくて可愛い。谷花音ちゃんはこの映画でも演技が光ってまして、だから「君の名は。」でも違和感がなく自然な演技だったのかと思いました。彼女、声優活動に力入れた方がいいかも。小林星蘭ちゃんも良かったんですけど、チャーリー・ブラウンが恋しちゃう赤い髪の女の子役の芦田愛菜ちゃんの声が大人っぽかった。ヒロインなんですけど他と比べると圧倒的に出演シーンが短い中で、あの存在感はやはり愛菜ちゃん。日本語吹き替え版で観たのは正解でした。

感想②「知らないことだらけのピーナッツ」
恥ずかしながら原作やキャラクターの性格など、この映画を観るまでまったく知りませんでした。スヌーピーというキャラ自体は可愛いので、グッズとか持ってたりしたのですが…。でもこの映画、キャラクターの性格や造形などは原作に忠実に描かれてるそうなので、初心者向けです。ストーリーも分かりやすいし、89分と短いこともあって最後まで楽しめました。

感想③「チャーリー・ブラウンって野比のび太系だったのか」
キャラクターの顔は見覚えあっても、彼らの性格を全く知らなかったのですべてが新鮮でした。チャーリー・ブラウンはなにをやっても失敗ばかりですぐ落ち込む引っ込み思案。クラスメートやルーシー、妹のサリーにも馬鹿にされてる彼はまさに野比のび太系。でも彼は嘘がつけない正直者で、うまくいかなくて落ち込むけれど最後まで絶対に諦めない男の子。親友のスヌーピーに助言をもらいつつも、自分の力だけで努力して前へ進む姿は観てて爽やかな気持ちに。

感想③「ピッグペンが気になって気になって」
この映画を観たら彼がとにかく気になるはず。常にホコリまみれなんですよ。もうビックリするくらいホコリまみれなんですよ。登場人物は子供ばかりですがキャラは多く、しかも全員わりと濃いキャラなんですけど。その中でも常にホコリまみれな彼から目が離せませんでした。

感想④「スヌーピーの妄想癖と恋の行方」
スヌーピーっていたずらしたり楽しいこと大好きで、意外とやんちゃなんですね。あと赤い犬小屋の上で日々妄想し、それを執筆して小説化しようとする知的な部分もありさらにビックリ。チャーリー・ブラウンの恋物語の合間に、このスヌーピーの小説内容も描かれます。なぜかこの小説の描写の方が派手なんですよ(笑)宿敵であるレッドバロン(飛行機)と戦うために赤い犬小屋で飛行したり、空の上で冒険好きなヒロインのフィフィに出会い恋をしたり、そのフィフィをレッドバロンに連れ去られたり…こちらの方が派手で映画っぽかった(笑)

感想⑤「CGなんだけど温かみがあり柔らかそう」
CGアニメですが、手描きの絵本やクレイアニメのように温かみがあり、モフモフして柔らかそうでした。原作の絵柄がシンプルなだけに、それを忠実に再現しながらも温かみや柔らかさを感じられる表現力は圧巻です。

感想⑥「子供の世界のみ」
先生や親など大人は出てきますが、その姿は映りません。そして子供たちと違い、何を喋ってるか全く分かりません。特徴的なポワワンというかホワホワというか表現しにくい喋り方。子供たちが大人の台詞を繰り返したりしてくれるので、何と言われたのか分かります。この子供の世界を大切に描いてるは原作も同じようで、そういうところも愛されてる理由でしょうね。
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