サトタカ

FRANK ーフランクーのサトタカのレビュー・感想・評価

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)
3.4
前衛バンド「ソロフォルブス」のリーダー、フランクは巨大なかぶりものをいつも被っている。食事中も寝る時もシャワーを浴びる時も外さない。
ザ・レジデンツの目玉とかキャプテン・ビーフハートのトラウトのかぶりものを思い出した。

ドナルド・グリーソンが演じるジョンは、そこまで才能はないかもしれないが、ひとりでコツコツ作詞作曲してぼんやりプロを目指していた。たまたまキーボーディストとして「ソロフォルブス」に参加することになるが、バンドのメンバーに疎まれる。テルミンが得意で、フランクが大好きなクララはマギー・ジレンホール(ジェイク・ジレンホールの姉)で、いかれ具合がなかなかよい。クララの名前はテルミン奏者のクララ・ロックモアからだろうね。ベルベット・アンダーグラウンドのニコもイメージしてたりするかな?

ロックって、劇中にもジョンのモノローグの中に出てきたけど、ピンク・フロイドのシド・バレット(ドラッグと精神病でバンド脱退)みたいな病んでる系天才みたいのが尊ばれるとこあるよね…ある意味、ファンタジィ〜。

音楽は割とザッパっぽい(もしかしてフランク・ザッパから来てるのかな?)というか、アート寄りで、俺の好みではなかった。ただ、せっかくのSXSWはなぁ〜、うーん。

演奏は実際に役者さんたちがやってるらしく、ドラムの姉さんとかうまくて感心した(調べたらプロだったw)。
フランクがマイケル・ファスベンダーと後から知ってびっくり。なんでもやるなぁ。
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