おばけシューター

FRANK ーフランクーのおばけシューターのレビュー・感想・評価

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)
4.3
みなさんこんにちは。カワラサキです(僕の本名)

ずっと前にミニシアターで観た作品。
レビュー済みでしたが、アマゾンプライムに追加されてたので、再視聴アンドレビュー書き直し。
理由はもちろん、観てない人におすすめしたいから!仮面を被った男がボーカルのバンドに興味ある方はぜひ!(才能ないバンドマンは観たら苦しんで死ぬのでやめておこう!おれは懲りずに2〜3度死んだ。)

さて、初めてのミニシアター。
当時好きだった子(めっちゃ可愛くてエロい)が誘ってくれて、ドキドキしながら関内はジャック&ベティへ。
ミニシアターのアレコレをわかっておらず、コンビニで大量のスナックを買い漁って入場。モノ食べてるのは自分だけでしたね。もうしない。

ンデ本編。
先述の通り仮面を被った男フランクを中心に、癖の強いにもほどがあるメンバーで組まれたヘンなバンド
「The Soronprfbs」。読みは聞くな(ちなみに仮面男はマイケルファスベンダー。マグニートーやってただけあって、マスクからどうしても溢れるカリスマがエグいぜ!)

どうやってメンバー集めたんだか気になるところだが、対して主人公はいいやつだが切ないほどに音楽のセンスが無い凡人ジョン。あ〜〜、いるいる。よくいるよね。俺は違うけど。うんうん。
そんな彼が自殺を図ったキーボードの代わりにたまたまサポートをしたことで、彼らの活動に関わっていく。
(作中でジョンが言ったシドバレットはピンクフロイドの初期メンバー。彼の母親が地元で貸し出していた部屋に、留学時代の小泉純一郎が住んでたらしい。そしてシドの後任の候補はジェフベックだったらしい。死ぬほどどうでもいいですが、我慢できないので言いました。)

ここから具体的な内容に触れます。
サポートのためライブ会場にいくと客がいるんだかいないんだかわからない小さな箱で、ドラムとベースとテルミンと仮面とサポートに凡人といった70年代プログレでも見なかった構成で普通に始まり,速攻終わる.
ここで着目したいのは、見事にサポートしたと見せかけて実はジョンはなんにもしてないということ!これは見ればわかると思う。
しかし非凡もまた凡庸に惹かれたのか単なる気紛れなのか、その後のレコーディングにジョンも参加することになる。誘われた時のジョンの気持ちが俺には痛いほど理解できる。彼らについていけば,何か凄いモノができるぞっていう。

私的な話でスミマセンが、かつてものすごく才能に溢れた人とバンドを組ませてもらってたことがあって、このまま居座ればスゴイことを一緒にやれるのではと思うと同時に自分なんかがここにいるべきなのかと疑問にも思う当時はアンヴィバレントな心境で、この映画の主人公の気持ちそのままだった。

現実の世界にも、音楽を通じてギリギリ社会性を保ってるような人間はフランクほど極端じゃないにせよ意外に多く存在していて、しかし必ずしも才能がある訳では無かった。

フランクは確かに奇抜な世界観を持ち、即興で歌を作れ、主人公も憧れた。
しかしYouTubeでの再生数は凡庸と言わざるを得ない数字で、客の反応も同様だった。

フランク、君には本当に音楽の才能があったのだろうか。