文豪永井荷風の原作を神代辰巳監督が映画化したもの。
正にジャパネスクであり、大正ロマン&ポルノといった作品である。お色気映画というよりも、軍国主義に向かう直前の日本の風俗社会を描いたドキュメンタリー…
サブエピソードはありつつも、基本遊女が客とやってるだけの映画で、そこに愛はないんだけど、なんて美しいのか。
挟み込まれる時代背景と、そういう世俗から隔絶した場所にいる遊女と客。愛のコリーダみたい。
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「男の顔が良いって、誠がないような気がして…」
松島新地の嬢たちを描く大正ロマンポルノ。
着物が華やかなこと!夢二の作品のようにコロコロと変わる美しい着物のオンパレード。
お座敷の芸のクオリティ…
神代辰巳監督による日活ロマンポルノ。米騒動が起きた1918年の花街で、新人芸者(宮下順子)が性技を学び実践する成長譚。卵を股に挟んだり、ピロピロ笛を吹いたりするギャグシーンもちらほらあるが、基本的に…
>>続きを読む(秘)色情めす市場の芹明香が忘れられずにいたら、地元の映画館で偶然本作が上映されていた…!
ロマンポルノでありながらキネマ旬報ベストテン入りを果たした、と鑑賞前に知り、期待が高まる。
感想は、編集が…
初神代、てか初ロマンポルノ。
今からちょうど100年前のまさに今頃に米騒動が起こっていたわけですが、なんとまさかのそのお話。
カメラワークにしろ、カット割りにしろ、もうぐっちゃぐちゃなのに統一感…
永井荷風の原作の現代訳を読んだが、柚子という芸者とのパートは、ほぼ原作通りであった。
情事の描き方について、映画では、徐々に乱されていく女の姿がじっくりと丁寧に表現されている。対する原作は、あくまで…
日本の歴史と性の文化がカットバックすると、なんとも奇妙な感慨のある映画です。
日本でしか作れないような映画であり、描かれるブラックユーモアが鋭く、時に馬鹿馬鹿しい。
この映画が作れた時代と才能がうら…
日活株式会社