てっちゃん

四畳半襖の裏張りのてっちゃんのレビュー・感想・評価

四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)
3.8
お下劣表現散見されるので、ご注意下さいませ。

さあさやってきましたよ、いつものやつが。
せーの、「日活ポルノ観たい欲!」、、ってことで日活ポルノを飛び越え、1973年キネマ旬報日本映画第6位に選出されたという作品でいて、日活ポルノを代表する作品ってことで観とかないといけないという謎使命感もあり、お初神代辰巳監督さんです。

本作は、なかなかに作り込まれている作品であり、複数のグループに分かれて、話が進行していく。
なのでこの登場人物はこうだっけ?どういう関わりがあったんだっけ?みたいなのが最初は感じてしまう印象。

何より気になるのは、音声ボリュームの強弱の幅よ。
普通のボリュームで会話しているかと思いきや、ぼそぼそ声の会話になって(この表現を否定している訳ではないです)何も聞こえんぞと思ってボリューム大きくすると、急にちゃらーん♪みたいな音楽とか、急にエロシーンになって喘ぎ声が流れたりするので、びびってすぐに小さくする。
するとすぐにまた小さくなって、何も聞こえなくなるみたいな感じ。
これは複数のグループが登場するから、仕方がないんだろうけど、ちょっとここはどうなのよ?と思ったのが正直なところ。

とは言え、舞台である大正時代にあった出来事が、差し込まれていく(米騒動、朝鮮人弾圧、ロシア革命とか)、ほんで格言みたいなのがカットインで入ってくるので、ほほう、、となってしまうことでしょう。
しかしながら、知識不足な私はこの辺りが疎いので、ほほう、、、と唸って終わっただけだった。

「おい、いつものように面白かったところの箇条書きはどうした!!早よ書いていかんかい!」という声も聞こえてきたので、いつものやついきます。

【作中内の格言集】
1.男は顔じゃない
これは良く聞きますよね。「フィーリングが合う、清潔感がある」に通じるものがあります。

2.男の顔はお金
お金として見ないといけません。情は不要です。

3.初会の客に気をやるな
上記同様ですね。気を持った時点で負けです。

4.敵の計画を利用しろ
わざと知らないふりをする。能ある鷹は爪を隠すみたいなもんですな。

5.好き者の奥義はこらえるところ
これは男性諸君なら分かることでしょう。こらえる先に快楽ありです。

6.ああ、××ます××ます
××は想像してみて下さい。卑猥な言葉しか思い浮かんできません、、

7.もっと××たいんだな
こちらも想像してみて下さい。もう卑猥な言葉しか出てきません、、

8.あーまたバッテリー××ます××ます
これは、?となるかと思いきや、もう脳内は卑猥モード覚醒中なので簡単に正解を導き出せますね。

9.行きつく先は、色地獄
出ましたね、格言。
人間社会なんて、所詮そんなもんですよ。

【印象に残ったシーン】
・おしりふりふりからの、帰っちゃ嫌♡からの
、合体!出会って3秒で合体シリーズの走りを確認できました!

・あそこ笛すげえな、ぴーって最後伸びきったところで思わず、よしっ!と拳を上げるエロ応援ができます。

・汗ばむ身体よ
ここが秀逸で、とんでもなくエロく描いています。

・くそでかモザイク君は観たことあるけど、画面半分真っ暗カットインは初見です。
暗闇で見れたらテレビ小さくなった?って疑うやつですな。

・俺、なまけもの、、で扇子で愚息隠してる、、なんだこれは、、これは笑っていいんだよな。

・陰毛で弾除け?へ?

・なにこのエンディング?急に終わったぞ。
これはなんなんだ!!

ふう、、無事に箇条書き走り終わりました。
やっぱりたまにやってくる、この欲からはまだまだ抜け出しそうにありませんな。
てっちゃん

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