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四畳半襖の裏張りのmingoのレビュー・感想・評価

四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)
3.7
ヴェーラでやってた神代辰巳特集にて見逃し、ゴズリングに「え、観てないの?w」て言われたため意地で鑑賞w

神代辰巳は劇場で観るから最高なのに、家のくそMacで観て平気か?という心配もよそに「男は顔じゃない。男の顔は金なのよ。」というオープニングですでに心掴まされ、神代お得意の長回し営みもなんのその。

本作は間違いなく神代辰巳1番の代表作だし、ロマンポルノにおいて世界に誇る重要な作品であることを痛感した。個人的には何人かの映画監督がオールタイムベストにあげる「赤線 玉の井 ぬけられます」がベスト作品だが、宮下順子と江角英明パートはとにかくもうヤリまくりで笑っちゃう。「嫌よ嫌よも好きのうち」とはまさにこの映画のためにあります。

また「あ〜、××ます。××ます。」とたまに入る字幕が良い塩梅だ。他の雑多なエピソードを繋ぐ主演営み組が上手い役目を果たしているのは神代監督の深い計算があるのだなと感心いたします。

性における営みは、人生そのものだなとも思った。性生活侮れん…あのフランソワトリュフォーが本作を絶賛したという素晴らしいお墨付き。
そして大島渚「愛のコリーダ」がオマージュしたであろう本作の首絞め話からの首吊りシーンもなるほどの一言。「行き着く先は色地獄。」

「知らず知らず馴染を重ねるたび、結婚した方が得…」そうなのかもしれない…
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