このレビューはネタバレを含みます
【セリフ】
・徴税人とはな。善き者ではないのに。→イエスが来たのは善き者ではなく罪びとのためだ。
【感想】
・パッションのほうが好み。
あちらは拷問シーンの痛々しさをこれでもかというほど描いていて、イエスの受難を見せたいのがはっきりわかった。しかし、こちらはいまいち何を一番見せたいのかがわからなく、かなり長く感じた。
イケメンすぎると批判された理由も、イケメン以外に見るべき箇所が無いからでは？
・少し解釈違い。
個人的にイエスは最初から全てを見通し、理解したうえで受難を受け入れるといったイメージだった。しかし、最後の晩餐でペトロからの言葉に一度喜んだあとに神託が下ったような素振り。そして「三度私を知らないと言うだろう」と悲しそうな表情でペテロに告げる。うーーん…。
なんだかイエスが神に振り回されるただの人間に見えてしまう。信者に向ける笑顔なども親しみやすさがあり、特別な存在感が薄く得体のしれなさに欠ける。
イエスは人ではあるのだが、三位一体的にイエス=神（ヨハネによる福音書第一章）なので、もう少し人ならざる雰囲気を出してほしかった。
