とぽとぽ

ディクテーター 身元不明でニューヨークのとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.0
ついクセで、あ~今回も笑った!相変わらず不謹慎に世界情勢にメスを入れる、いつも通り(ノリノリ)のサシャ・バロン・コーエン映画。つまり頭おかしい、けど案外深い。民主主義って?文明社会への挑戦状で色んな人が思っていても言えないことをズカズカと言ってくれる強烈さは回を重ねるごとに多少なりとも弱くなっても、たまに見たくなるし(悲しいかな)今でも社会に必要。とんでもない差別発言で各種方面を怒らせること間違いなしなリスキーさ。強烈なブラックユーモアが凄いけど、少し焦点がズレてる気も。話の大まかな筋は割とクリシェで珍しいものではない。今度は仮想中東国ワディヤの独裁者将軍として核開発に力を入れて気に入らない者は片っ端から処刑にする最高指導者アラジーン役。周りが祭り上げてきた弊害ゆえの無知さによる笑い所はお見事で、全ての独裁者必見?謀反を企てるおじさん役で採金めっきり作品を選ばないベン・キングズレーも出てるよ。つまりワディヤ語で言うならアラジーンがアラジーンでアラジーンしてアラジーンアラジーンする映画だけど今世紀モキュメンタリーの傑作『ボラット』を初めて見た時の衝撃的爆笑に比べると如何せん弱い気はする。911、ビンラディン。にしても髭を盗むってアイデアは思い付かなかった、それだけ権力者にとって象徴的なものなのだな。クロックスは人生捨ててる奴の定番ブランド。最後の最後まで捻りが効いている、何より楽しそう!!
あ~ニューヨーク行きたい♪★

「処刑された者は皆生きてる」「強そうな奴のをしゃぶっとけ」
万引き犯は水責め→万引き犯は誘拐し男はレイプの刑
とぽとぽ

とぽとぽ