ぽち

ペンチャー・ワゴンのぽちのレビュー・感想・評価

ペンチャー・ワゴン(1969年製作の映画)
3.0
イーストウッドがミュージカルってだけでも珍品だが、あの男臭さを売りにしているマーヴィンまで歌って、さらに舞台が西部劇。
山海の珍味を盛り付けたような作品。

では美味しいかというと微妙なのも正直な感想。
確かに2人で演技して売春宿を皆に建てさせたり、トンネル堀をするシーケンスは盛り上がるし、ラストのカタストロフは迫力もあり良いシーンだが、比重が西部劇に傾きすぎていて、ミュージカルシーンの必要性が薄い。

156分と長時間だが、歌を全部削って100分程度にした方が売れたんじゃないかな?実際ミュージカルの減退時期と長時間で公開時は大コケしたそうだ。

それにしても、女が来たというだけで400人の男が群がるシーンや、一夫多妻のオヤジが嫁をオークションにかけたり、駅馬車ごと物のように売春婦を強奪したり、多夫一妻だったりと、現代フェミの方々が発狂しそうな内容。
ぜひフェミさんの怒り狂ったレビューを読んでみたいものだ。

そしてキリスト教を否定的に描いているのも楽しい。出来ればラストでもう一押し欲しかったところか。居候していた家族の信心深い両親が災難にあい、堕落した息子が大成功とか・・・・・・
これもその筋の「心の清い方々」が発狂しそうな表現で、反論を聞いてみたいものだ。

ここまで倫理的に外してしまっていると、TV放送は出来そうに無いのが残念だ。

注意!
間違っても三人一緒にいたしているところは想像しないように。
間に女性がいたとしてもイーストウッドとマーヴィンの絡みシーンなんて悪夢だろ。
ぽち

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