垂直落下式サミング

上島ジェーンビヨンドの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

上島ジェーンビヨンド(2014年製作の映画)
2.3
有吉「上島さん、サーフィンする気ないんじゃないですか?陸サーファーじゃないですか?!」
上島「うるせえな!俺は地球を感じに来てんだよ!こんな天気でよ!入りたい時に入るんだよ!」
有吉「入りたい時に入るって、風呂じゃねえんだぞ!」
上島「風呂じゃねえんだじゃあねえんだよ!お前みたいに格好つけでやってねえんだよ!」
有吉「なんだ!?てめえ!」
上島「なんだってなんだ!先輩に向かって!」
有吉「風呂だろうが!ジジイ!」
上島「生意気言ってんじゃねえ!この野郎!」
有吉「うるせえ!殺すぞ!」


このように、前半のほとんどホモソーシャル的な仲睦まじさに反するような、およそお茶の間の人気者の芸とは思えない後半の不毛な掛け合いが前作の白眉であった。
今回は有吉が忙しくなったので早々に退場し、その穴を埋めるべく幾人もタレントを呼び寄せている。肥後、品川、大久保、マスカッツメンバーなど、マッコイの身内でそこまで高くなさそうな人たち。
たしかに賑やかではあるが、気心の知れたもの同士の小規模旅行感は消え、別段良好な関係を築いているわけでもないのに社長の思い付きで企画された中小の社員旅行風味になってしまったのが残念だった。
一瞬だけソナチネみたいなカットがある。キタノブルーならぬ、曇り空のマッコイグレー。だからどうしたというはなしだが。