冷蔵庫とプリンター

殺人カメラの冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

殺人カメラ(1952年製作の映画)
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 とある街にアメリカ人一家が越してくるのだが、一家の行く先々で人々の邪な欲望が露わになり、それゆえに「殺人カメラ」を持った正義感の強い男に殺されていくという話で、アメリカに対するロッセリーニの複雑な思いが感じ取れる。高低差のある港町を舞台とすることで経済格差がより前景化されるあたりは黒澤明の『天国と地獄』などにも繋がっているようだ。