Sashiwo

殺人カメラのSashiwoのレビュー・感想・評価

殺人カメラ(1952年製作の映画)
3.9
写真をカメラで撮るとその写真に写っている人物が写真のように動かなくなって死んでしまうという世にも奇妙な「殺人カメラ」を使って、主人公の写真屋さんの男性が悪党を懲らしめるというストーリー。

見どころは少しずつ善と悪の定義を見失って苦しむ主人公の姿と、それとは対照的にああだこうだうるっさい周りの人々たちの元気な姿のバランスでしょうか。そして何よりもラストのやっつけ感がいいです...笑イタリアのおじいちゃんは元気。

なんかね、技術不足な感じがとてもいい味です。月並みな言い方ですがその分だけ俳優の技術が光って見えるので。低予算でも良い役者がいればちゃんとおもしろい映画が撮れるぞ、という姿勢が好きです。お金のかかった映画もいいですが、たまにはロッセリーニなんてのもいいかもしれませんね。
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