すずす

殺人カメラのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

殺人カメラ(1952年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

世界遺産の街アマルフィーで撮影された、世にも奇妙なファンタジー。

以下は物語。

海に面した断崖絶壁の街アマルフィー。金持ちは上に、貧乏人は下に住む急坂の町。

写真館の経営者セレスティーノの店に、不思議な老人が訪ねて来て、悪人の多いの世の中を糺すには悪人を殺すしかないと言い、例を示す。警察官の写真を写真撮影すると、警官は動かなくなり亡くなっていた。まるで聖アンドレアの化身なのか!?
セレスティーノは誤って金貸しの女主人を殺し、その遺産が貧しい人にいくように、更に2人の男たちを殺す。しかし金を貰う貧しい男も評判のワルで、セレスティーノの殺しは止まらなくなる。
カメラを知った医者に止められるたセレスティーノは、誤って医者を殴り殺し、自分を撮影し自殺しようとする。その時、化身が再び現れ、全てを元に戻すのだった------

昨今、流行の格差社会がアマルフィーを舞台に描かれていた。低予算のご当地映画なのに、中々に深い。

アマルフィーに行った事がある人なら、あの坂の凄さは判るはずですが、上流下流の隠喩として世界遺産を使うとは、さすがロッセリーニ!
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