しゅん

殺人カメラのしゅんのレビュー・感想・評価

殺人カメラ(1952年製作の映画)
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手で置いてく紙人形と紙家とナレーションが虚構性を強調する一方、聖人(悪魔?)のジジイを撮る時の群衆の中をズームで映すカメラは真実性を晒す。『自転車泥棒』の喜劇的再演?SNS的キャンセルを皮肉するような正義の暴走劇。虚構と真実が混ざるのもSNSだな。階段が格差を表すのは『パラサイト』に受け継がれている。

カメラの周りに子供が集まっているのが印象的。主人公がひたすら走っているのも印象的。

覚えてるもの。ワーグナーのタンホイザー。アメリカ娘の背中。銃を持つおっさん。階段。振り返っての死体化。
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